胸腺腫について一考察

 胸腺腫と赤芽球癆、重症筋無力症のトライアングルはセットで考える癖をつけておきたい。今回はそのイメージがつきやすいように考察をまとめた。

 胸腺腫とは胸腺の上皮細胞が腫瘍化する疾患だが、イメージはイカレた学校が設立されたような感じ。

 もともと胸腺はT細胞の教育の場であり、成長とともに脂肪に置き換わっていく。そんなさなかどーんとキチガイ養成学校設立…。困ったもんだなぁ。

 キチガイ養成学校から巣立ったイカレたT細胞は、リンパ節で待機しているB細胞に「お前の出番だ」と声をかける(TーB間相互作用)。スタンバってたB細胞が抗AchーR抗体用なら重症筋無力症、また対前赤芽球?用なら赤芽球癆になる。本来なら、成熟の過程でこいつらに声をかけてしまうT細胞は間引かれているはずなのだが、不良なT細胞たちは「そんなの知らねーし」とどこ吹く風。