神経がゴミ屋敷に…

 神経変性疾患というのは、ゴミ捨ての異常とイメージするのが理解しやすい。神経細胞を人間の部屋に例えると、歳を重ねていくうちに神経細胞がハウスキーピングに疲れてゴミ屋敷になってしまうといった具合だろうか。

 Parkinson病ならLewy小体というゴミが、Alzheimer型認知症ならアミロイドβ蛋白、タウ蛋白というゴミがたまっていく。また、ゴミがたまる場所によっても疾患が変わる。同じLewy小体というゴミでも、大脳皮質にたまればLewy小体型認知症、中脳黒質にたまればLewy小体型認知症ということになる。

 生ゴミのゴミ屋敷なのか、粗大ゴミのゴミ屋敷なのか、そしてどこのお宅がゴミ屋敷なのかというイメージを。

 

疾患/ゴミ(場所)

・Parkinson病/Lewy小体(中脳黒質

・Huntinton病/ポリグルタミン(線条体

Alzheimer型認知症/アミロイドβ蛋白、タウ蛋白(大脳皮質の海馬、側頭葉、頭頂葉

・Lewy小体型認知症/Lewy小体(大脳皮質の後頭葉